大不正解/back number
○○へ
もし、君に会うことが、話すことが、電話ですら、メッセージですら、許されないことであったのなら、わたしはわたしの胸の内や、このブログの下書きに留まらせておけるほど、頭の良い、都合の良い人にはなれそうもなくて、このお手紙を書きます、そして載せます。
これはわたしのエゴと言えるし、君にはもうずいぶんと長い間、お互いに自分の命を消耗しながら、泣いたり笑ったりして生きることをしていたから、きっと。
会えていないし、言葉も交わしていないけれど、わたしは今すぐにでも、君の話を聞きたいです。君の近況を知りたい。
なぜならばそれは、君が君の命を紡いでいくことに疲れてしまっている今だから。
わたしはいま何不自由ない体で健康で、毎日を、以前、君と面と向かって話したときより深く感謝しては、一日一日なぞるように息をしています。
君にも同じようにしてほしいなんて望まない。
ただ、君なりの今を、この、恐らくで汲み取るに、痛く、苦しく辛い時分に、それでもしっかりと掴んでいたい何かが、君の命のなかに存在しているように願う、それ一心です。
その答えや手応えは、他ならない君自身が見つけなくてはならなくて、わたしにはその役目は任されないことが、残念ながら決まってしまっているよ。
きっとわたしより、生きることの尊さを君はもう理解していると、わたしはどこかで気付いたから、離れてしまったのかもしれない。
お願いだから、またいっしょに話そう。
心が折れたときだけだっていい。
また、話したい。
何らかの手段で、近い未来、そう遠くない時間に、わたしは君に話しかけようとするとおもう。
どうなるかなんて、わたしも君もわからない、それは同じだね。
君が君でなくなるまえに。
わたしは君を取り戻したい。
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