24h

火星ツイスト/ギターウルフ

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わたしの青春は音楽の響くライブハウスに毎週末、通うことでした。

特にロックンロールのライブ観戦は刺激が強く、その当時のわたしを魅了して止まないだけの理由がたくさん詰まっていました。いま30歳になって、わたしは十代の頃にいちばん影響を受け、尊敬していたギターウルフというバンドのギターボーカル、セージさんに直接、伝えたいことがあります。・・・ネットに書くと直接的ではなくなってしまうためここには書けないいつかの野望ですが、わたしは本当に今も昔も、セージさんを尊敬しています。

6月末に渋谷タワレコであったセージさんの著者『昭和UFO』のトークイベントに参加してきました。友人の後輩ちゃんと二人で良い席をゲットできました。初夏の暑い日でしたがわたしは革ジャンを着ていました。なぜなら、トークイベントにサイン会というてんこ盛りなイベントには、アイドルさながらのチェキ会という名のお楽しみ付き、だったからです。(セージさんとチェキが撮れる!これは革ジャンの出番だ!)セージさんはロックンロール・アイドルだからなあ、!と妙に納得していたわたしですが、緊張してドキドキして、当日を迎え、当人のセージさんはといえばチェキ会とは何か、知らずにこの日を迎えたそうです。

 

飛び出す3D絵本のように『飛び出す、(無論、3D)なトークイベント』でした。そこにセージさんのロックを見た気がしました。それというのもセージさんは度々、ステージ上の席から立ち上がり、伝えたいことを体全体を使って体現し、熱く熱弁されていました。ファースト・インプレッション。初期衝動。ロックンロールになくてはならないカナメの要素。トークからもセージさんはロックしていて。わたしは多分、ずいぶんと久しぶりに、ライブハウスに通っていた頃のようにいつになくキラキラした目でステージのセージさんを追っていたと思います。いろんな楽しい話があったけれど、特に、高校生の時のセージさんに稲妻が落ち、それ以来、進学校だったけれど勉強を一切辞めた、という話。女性は意外性が大事だ。という話。ビックリして考えさせられました。

 

あっという間に時間は過ぎ、トークが終わると、次はサイン&チェキ。

比較的、順番は前の方で、わたしの持つ昭和UFOにセージさんの丁寧で心とロックのこもったサインが、わたしが告げたわたしの名前とともに注入されると、速やかにチェキの撮影へ。ドキドキして緊張して、10年前のわたしがセージさんから教えて貰った、誰にもそう言ったひとのいなかった大切な言葉が思い起こされて、心臓が熱くなりました。チェキはわたしの宝物です。

だから、わたしはいつか、生きているうちに必ずや、セージさんに今のわたしが見つけた答えを、独りよがりかもしれないし迷惑かもしれない、でも伝えたいのです。セージさんがくれた言葉で、わたしは本当を知ることができました、と。セージさんがくれた言葉は、わたしが今までその話を人にして、貰ったどの言葉にもない言葉でした。当時のわたしには全くそれがつかめませんでした。でも忘れず胸に刺さっていました。今でも刺さり続けているその一句一句は、わたしの生きるための力に本当に、なっています。

ロックンロールは死なない。わたしがそれを知った日でした。