2017/12/6
わたしが個人的にとても尊敬し憧れているM先輩のワークショップに参加しました。職場の女子スタッフ3名とわたしと、この日は『M先生』(!)を含めて全部で5名。おしゃれな雑貨やお洋服の並ぶ、かわいい服飾雑貨の店をお借りしての講習でした。
M先輩はオーダーメイドで花束を作るお仕事をされていたこともあって頼れる先生です。
クリスマス・リース作りが本題でした。
こんなにおしゃれなお店でモノ作りを教わるなんて思ってもいずに、朝食と昼食を欠いて待ち合わせに向かったわたしは、まだ時間があるのをいいことに、近隣のラーメン屋さんで大好きな味噌ラーメンを完食していました。ニンニクをたっぷり入れるのが好きなのですが、そのラーメン屋さんはニンニクが別途、食券を買わなければ用意されず、その時は諦めたのですが、プンプンにニンニク臭をさせながら登場、参加することにならず、それだけは、本当に、。良かったです。←
きちんと整頓し用意して下さった椅子と、可愛い花材たちの並べられたテーブルに4人で座ると、講習スタート!
みんな、この日をワクワクドキドキしながら楽しみに迎えたのですが、わたしには一抹の不安がありました。わたしという人間は不器用でかつ、鈍臭い性質を持っています。(真顔)みんなに遅れをとり、居残りでリースを作るような事態になってしまうのではないかと心配をしていました。
料理にしても手芸にしても、不得手で要領のすこぶる悪いわたしは、胸中みんなと同じくらい、この日を楽しみにしていましたが、あまりに不安や心配が先行してしまっていました。
皆さん、とても心の良い方ばかりだから、きっと大丈夫、と暗示をかけ、苦手なことに挑戦するという意義や楽しさがそこにあるように願っていました。
クリスマス・リースの由来や意味を、M先輩はお手紙にして、私たち一人一人に教えてくれました。お手紙、紹介します。
クリスマスリースの飾りにも一つ一つ、意味や願いがこもっているんですね。
ふむふむ。。。
知らなかったことだらけで、みんなで『へぇー!』と、お手紙に見入りました。わたしに至っては口半開き。リースは1/6まで飾れるなんて!確かにあっという間にお正月モードに突入し、さすが、師走というほど目まぐるしく、せわしなく門松を飾り、年末を過ごすのが日本ならではですが、クリスマスリースの元来の姿は新年に向けての準備の意味合いも含んでいたのですね。
リース作りの最中、目を剥き、M先生の手さばきを常にガン見状態のわたし。皆さんに遅れを取らぬよう、教えていただいたこと一つ一つ、できるだけ忠実に。と必死になって取り組んでいました。そして、過程がわかるような写真を収めてくるのを完全に忘れました。。。カナメの工程をこちらでは写真で伝えられず、く、くく、悔しいです。
文章で追って紹介したいと思います。
ー初めは、様々な花材を、最終的に丸い枠組みに巻きつけるべく、枠に合わせた長さにカットし調整する作業でした。独特の爽やかな匂いを放つ、新緑のようなユーカリが主な花材。この時点での花材の長さが重要になってくるよ、とM先生は仰っていました。
この花材たちがどのように丸いリースになっていくのか、現段階ではみんなまだ想像がつかず、花材の長さについて4人からM先生へ質問殺到。
ー花材のカットが終わると、次はそれらを丸い枠組みに細い針金で巻きつけていく工程。
ー4人ともこの時点でかなりコンフューズ。
巻きつける方向や強さ、手に取った花材の種類、量、長さ、みんな個性的にてんでバラバラでした。
しかし、なんとか何回か花材を巻きつけていく過程で、わたしは、幼い頃にシロツメクサの花を公園でたくさん摘んできては、花冠を作った時のことを思い出しました。丸い枠組みに様々な花材を細い針金をぐるっと巻きつけ、しっかりと固定させていくと自然と丸いリースが出来上がっていきます。すごくシロツメクサの花冠作りに似た工程でした。
ー初めは巻きつける花材の量を少なめにとってしまっていたので、まだ見ぬリースの片鱗に戸惑い、わたしも含め4人で『M先生!こんな感じですか?!』『あのー!先生!これであってますか?!!』 と、M先生大忙しの引っ張りだこ。
M先生の丁寧で親切な手ほどきにより、みんなだんだんとリースらしい形を丸い枠組みに見出してきました。わたしは花材を多めにとり、ふんわりと可愛らしいリースに仕上げたかったので、ユーカリ以外にも白いお花の花材を多めに組み込んでいきました。
ーみんなで分け合っていた花材でしたが、2人(シックでオーソドックスな緑のリースを作りたい、と話していた生徒)が、肝心のユーカリ花材、極端に足りなくなってしまいました。テーブルの上のユーカリをかき集め、なんとか隙間を埋めようという2人。花材カットの段階で長さを長めに見積もり、カットしてしまったことで、このような事態を引き起こしている、と冷静にM先生。
ーわたしと同じ干支生まれ、つまり、ひとまわり年下、の落ち着いた雰囲気を持つ女の子とわたしはリボンをつける段階へ。わたしは白く細い紐が束になっていてボリュームのあるリボンを。彼女はグレーのベロアのシックなリボンを選びました。
花材の少ない部分が白いたっぷりとしたリボンをつけることでカバーできました。
彼女もベロアのリボンを可愛く、キュッと結わいていました。
ーグルーガンを使って、綿のような(コットン)花材や、シースターというジャングルで見かけそうな蔦のような花材を接着していくわたし達、2人。
ー残る2人は花材が足りなくなり、よってわたしが使ったボリュームの出る白いリボンの装飾をお勧めするM先生。
しかし!
2人とも頑なに『ベロアのリボンがいいです!(笑顔)』と断固として引き下がらず。、笑。制限時間やお片づけの時間などもあり、作業のスピードを速め、なんとか見事なまでに!残る2人ともクールなリースにベロアのリボンを巻きつけ、グルーガンで飾り付けをしていき、みんな完成しました!
ユーカリを主体にしたクリスマス・リースらしい、Kさんの力作。
そして、
花材が不足するも、見事に春を感じさせるような愛らしいリースを作った、いつも笑顔の絶えないHさんらしい、素敵なリース。
落ち着いた観察力と洞察力でしっかりと先生の話を聞き、シックで上品なリースを作った同じ寅年の女の子のリース。
ーここまで見ても、同じ花材を使ったはずなのにみんな違った仕上がりです。それもこれもアリなのだと、M先生の暖かく大きな懐がなせる技からそう感じたのかもしれません。当初抱いていたわたしの不安や心配は、時間を忘れて没頭することでまるっきり、吹き飛んでしまっていて、ものすごく贅沢な時間だったと振り返って思いました。
ーわたしのリース。
物作りって楽しい。
お花はちゃんと生きていて、茎から葉から、お水や日光の栄養を得て、力強くその葉や花弁を伸ばし、成長していきます。わたしがビックリするぐらいそれはたくましくあるのだと気付かされました。
ただ『お花が綺麗』という見方ではなく、同じ生き物としての強さを垣間見た気がします。お花は話したりできないけれど、きっとなんらかのサインを提示することは可能で、わたしが知ろうとしなければ、それは一生、気付かないことでもあるように。そして、気付けない場合の可能性について考えると少し、自分にゾッとしました。
M先生の、普段から少し、見え隠れして感じていたたくましさは、お花のたくましさとすごく似ているな、と思いました。
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2017年、去年の記事がまだ下書きのまま、まとめきれていなかったためupしてみました。
ーM先輩は、今でもわたしの憧れのお花の先生です。